蟻を飼う~ムネアカオオアリ飼育ブログ

蟻飼育初心者のムネアカオオアリ飼育奮戦日記

新しいムネアカオオアリ飼育巣の作成(その1)

calendar

スポンサーリンク

どんな巣にするのかを煮詰める

新しい飼育巣を自作するにあたり、主なコンセプトは前回の記事で簡単にご紹介いたしました。

それをベースに、実際にどんな巣にするか色々と検討します。
検討に当たっては、主に海外のアリ飼育に関するサイトや動画をかなりの数見てまわりました。
世界のアリ飼いの方々には本当に感心させられます。自作でものすごい飼育巣を作っている方がたくさんいるんですね。
また飼育巣をはじめ、様々なアリ飼育用品が販売されています。うらやましい限りです。

さて、私のコンセプトのひとつは「木とコルクと石膏のハイブリッド巣」です。
ムネアカオオアリが主に木に営巣する種であることから、コルク製の巣を自作し使用していました。そして、次は絶対木製の巣を作ろうと考えていたのです。
ところが、かなりのサイトや動画を見たのですが、残念なことに木製の飼育巣を作っている方は非常に少ないのです(皆無ではありません)。
ほとんどの方が石膏や軽量コンクリート(多分ALCという物だと思います)、あるいはアクリルで作成していました。

実は私、木製の飼育巣を作成してみたことがありまして・・・。とんでもない失敗作でしたのでご紹介はしていませんでした。
その経験から思っていたことは、アリの飼育巣を作る素材として、木材は非常に扱いにくいということです。
まず石膏などに比べ加工がしにくく、それなりの工具をそろえなければなりません。
そして、これが大失敗作となった原因なのですが、木材は「加湿すると反る」のです。その木製巣は、石膏巣と同じように、プラスチックのケースの中に収めて作りました。自作の石膏巣コルク巣と全く同じ構造です。
もちろん木が反るということは分かっていましたので、木製部分の左右と背面にメラミンスポンジを入れました。
それで「反りが出てもある程度逃がせるし、スポンジに水を含ませれば加湿できるし、一石二鳥だ!」などと軽く考えていたのです。
で、木製の巣が完成してすぐにテストでスポンジに水を含ませてみると・・・。時間経過とともに木は反り始め、スポンジ部分のマージンを越えてしまい、ついにはプラスチックケースが割れてしまいました
木材の膨張率(反るのは木が膨張あるいは収縮し、その膨張・収縮する度合いが木の部分によって違うためです)や反る向きなどをネットで調べてマージンを取ったつもりでしたが、素人がにわか知識で対処できるような単純なものではなかったのでしょう。
木の種類で膨張率は違いますし、同じ種類の木でもそれぞれの木材で(木目の入り方・密度、木のどの部分を取っているかなどの違いで)どの方向にどのくらい反るのかは違ってくるので、そんな複雑な計算は私には到底無理と思い知りました。

コルクも水分を含めば膨張するし、乾燥すれば収縮します。しかし、コルク材は一枚板ではなく細かくしたコルクを集めて固めたものなので比較的均一に膨張し、さらにコルク自体は木材にしては非常に柔らかいため、膨張してもプラスチックを割るほどの力にはならない(プラスチックに膨張を押さえ込まれてしまう)ので、コルク巣にはそういう問題はでなかったのだと思います。

長々と分かりにくいヘタクソな説明をしてしまいましたが、「木とコルクと石膏のハイブリッド」にしようと考え始めたのは、この木製巣大失敗の経験に基いております。
木製部分には加湿しない、石膏部分を設けてそこは加湿する、木と石膏の間にコルク部分をはさむ」事でこの問題をクリアできるのではないだろうかと考えたわけです。

ですが、木製部分に加湿せずに間にコルク部分をはさむとはいえ、加湿をする石膏部分とつながってはいるのですから(どの程度か分かりませんが)木が反る可能性はあります。
そこで、木製部分をプラスチックケース等にぴっちりと収める必要のない方式として、「水槽に収納」スタイルを採用することにしました。
トンネル工事対策」も水槽を使用する理由ですが、もうひとつ以上のような理由で水槽を購入した次第です。

木製部分の反り対策として「ハイブリッド巣」にしようと思ったわけですが、この構造にはもうひとつのメリットがあるのではないかと思っています。
それは、巣の中の湿度が部分によって違うという環境になるということです。
海外のアリ飼育サイトや動画をたくさん見てまわったと言いましたが、多くの方がそのような環境にすることが望ましいとおっしゃっていたと思います。アリが自分たちで快適な環境を選択して移動できるからでしょう。
まあよく考えてみれば、どんな構造の飼育巣でも、中の湿度が全て均一になるということはめったに無いでしょうから、たいしたメリットではないのかもしれませんが・・・。

完成した新しいムネアカオオアリ飼育巣

文字ばかりの長文(しかも駄文)になってしまいました。
ここまで飽きずに読んで下さった方がどれほどいらっしゃるのでしょう・・・。
あまりにも長くなってしましたので、続きは次回にしたいとおもいます。

さて、このブログですが、トップページやカテゴリーページのデザイン上、記事に画像がないとサムネイルの代わりに「No Image」と表示されます。
まあ多くのブログがそうなっていて、ごくごく普通のデザインなのですが、せっかくサムネイルを表示するようになっているので、少なくとも記事には最低ひとつは画像を入れるようにしてました。
ですが、ここまでの内容に関連した画像というか、ぴったりくると思われる写真がありません・・・。

色々考えましたが、大技(?)を使わせていただきます。

いきなりですが、完成した「新ムネアカオオアリ飼育巣」の公開です!

自作アリ飼育巣・飼育ケース DIY Formicarium

こんなん出来ました~。
次回以降、製作過程・構造等をご紹介させていただきたいと存じます。

江戸井 康宏

コメント

  • わぁ~すごいですね!!
    どうなってるんだろ(*^_^*)
    オシャレでかっこいいですね☆。.:*・゜
    製作過程も楽しみです♪

    by ブブ 2018-12-19 06:24

  • 更新をだいぶお待ちしました笑

    とても凄いですね!!
    オシャレ!!!✨

    by シャイン 2018-12-19 23:45

  • ありがとうございます。
    飼育巣製作のその2をやっとアップいたしました。
    完成はその3になりそうですが・・・。

    by 江戸井 康宏 2018-12-21 17:07

  • おまえ百までわしゃ九十九まで。と、アリにお伝え津田債

    by sうぃうfmsp;うf 2019-06-03 16:46

  • かっこいい

    by 匿名 2021-11-03 12:17

down コメントを残す




      

この記事をシェアする